2014/05/12

北近畿タンゴ鉄道の運行会社が高速バス「ウィラー」に決定。

京都府の第三セクター鉄道「北近畿タンゴ鉄道」は、公募していた鉄道運行を担う会社について、高速バス最大手の「ウィラーアライアンス」に決めたと発表しました。2015年3月の移行を目指します。今後、北近畿タンゴ鉄道は、線路整備を同社が担い、鉄道運行業務をウィラーに委ねる「上下分離方式」で運営されます。

公募には4社が応募。有識者らによる評価選定委員会の審査を経て、5月7日の取締役会で正式に決まりました。ウィラーは電車を投入するなどの利便性の向上を提案したほか、高速バスで関西空港から北近畿タンゴ鉄道の主要駅まで旅行客を送迎することなどで、外国人観光客の利用促進もアピールしたそうです。

北近畿タンゴ鉄道は、1988年開業で宮津線(西舞鶴-豊岡)と宮福線(宮津-福知山)を運行しています。赤字体質が続き、2012年度の経常赤字は約8億4000万円で全国の三セク鉄道で最大でした。

正式に運行が決まれば、ウィラーは施設使用料として年1億4200万円を北近畿タンゴ鉄道に支払います。北近畿タンゴ鉄道は施設の維持、管理を担い、沿線自治体は10年間で約77億円の補助を行います。